私が前に観た事があったのは『ゾンビ 米国公開版』であったことが分かった。
ダリオ・アルジェント監修版(以下、欧州版)と米国版の一番の違いは、間違いなく音楽である。
欧州版のBGMはゴブリンというバンドが担当しており、常軌を逸したようなド派手で大バカなサウンドが、鳴り響いているのだ。
対する米国版(こっちが本家なのだが)のサウンドは、すっぽことしか表現しようのない、間抜けスメルに溢れている。
白眉はエンディングロールのBGMである。これくらいなら張っても問題ないじゃろ。
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この曲をBGMに、ショッピングモール内を「あ゛ー」とか言いながら闊歩するゾンビの群れを移しながらスタッフの名前がその上に。
最後に鐘がごーんごーんと鳴り響き、劇終と相成ります。
ちなみに欧州版はゴブリンのロックサウンドをBGMに、黒地に白文字の普通のスタッフロール。なんだこの違い。
俺はすっぽこサウンド版の方が好きだ。
ショッピングモール内の間抜け放題のBGM。その中で繰り広げられる自堕落で刹那的な生活。そして崩壊。
もはやそれを聴く者がいなくなっていても、間抜けなBGMは鳴り続ける。
これが、本当に怖い。