2009年04月20日

予告と本編でdiffを取れ!『ウォッチメン』

現在公開中の映画ですが、ネタバレ罵詈罵詈のひどい文章を書く予定でーす。ご注意をー。






























この映画は――
 ヒーロー映画であり、
 アクション映画であり、
 SF映画であり、
 架空歴史物であり、
 サスペンスであり、
 戦争映画であり、
 暴力映画であり、
 プリズン脱獄映画であり、
 スプラッター映画であり、
 デストピア映画であり、
 ……それから(以下略

……これだけ大量の要素を詰め込もうとしたら映画が破綻するというのは、映画マニアはおろか、そこらの子供でも分かりそうなモンなのですが、「あの」ドーン・オブ・ザ・デッドをリメイクしたザック・スナイダー監督に、何故そんなシンプルな事が分からないのだろう。
しかも、原作(全12巻)のストーリーをほぼ全て(私はWikipediaのあらすじを読んだだけですが)網羅しつつ、全く必要性を感じないグロシーン、キスシーン、エロシーンを連発。「アメコミとは言ってもガキ向けの物とは違うんだよ」と言わんばかり。R-15指定にするためにわざと撮影したのかと勘繰りたくなる。これらのシーンのために尺は伸びに伸び、上映時間はなんと163分である。アメコミ原作映画としては最長ではなかろうか。間延びした結果として長くなった映画ほど酷い物は無い。削れるシーン削ったら2時間は切るぞ、いくらなんでも。

また、これは脚本家の不備か翻訳家のミスか分からないのだが、登場人物の名前が極めて覚え難い。メインキャラクターにはそれぞれ、ヒーローとしての名前・名字・名前があるわけだが、シーンによって呼ばれ方が違う上に、キャラクターをきちんと紹介するシーンが無い。例えば主人公格(だよな? 一応)のダニエルは、「ダニエル」と名前で呼ばれることが一番多く、ヒーローとして「ナイトオウル」と呼ばれる事もあり、名字で「ドライバーグ」と呼ばれる事も無くは無い。本人が目の前にいれば理解できるが、本人のいないシーンで「ナイトオウル」って呼ばれるともうダメ。なにしろダニエルは二代目ナイトオウルであり、初代ナイトオウルのホリス・メイソンという人物までいるのだ。もう、誰の事を呼んでいるのかさっぱりだよ。
ついでに書いておくと、このナイトオウルのコスチュームは、もうどこをどう見たところでバットマン以外の何物でも無い。メガネが無ければ完璧である。

ヒーローと言ってもこの世界においては基本「運動神経の良い人」がコスプレしてる程度のもので、スーパーマン・スパイダーマンよりはやはりバットマンに近いのだが、ダニエルとローリーの2人でガラの悪い男たち20人くらいと戦ってあっさり勝っちゃうシーンがある。バットマンは専用の武器やらあるから理解できるのだが、生身で勝っちゃうなよ、その戦力差で! ちなみに何故かガラの悪い男たちはみな髪型が「ちょんまげ」であり、背中に「侍」などと書いてある服を着ているのである。あれか? 日本にケンカ売ってんのかザック? ラスト近辺で東京が爆破されたりもするしよう。しかも爆発シーン自体はニューヨークしか無いしよう。変なところでケチ臭いな、へなちょこザックよ。
唯一、あからさまに普通の人間とは違うヒーローが1人だけいて、Dr.マンハッタン(ジョナサン・オスターマン)という奴です。全身が真っ青で発光しています。身体のデカさを自由に変えられます(ダルシムか)。ベトナム戦争に赴き、ツラ見せるだけでアメリカが勝利しちゃったりもします。そしてちんこ丸出しです。モザイクとかボカシとか無しでいいのか? メチャメチャでかいけどいいの? 本当に?
コイツはマスコミにいじめられると火星まで逃げ出してしまうシャイボーイ(ウソ含む)。火星の地下からなんだか良く分からないけどとりあえずカッコ良いオブジェを取り出してグルグル回してたりします。ローリーが3回ほど殴ったら壊れましたが、あのオブジェは結局なんなの? 「火星は完璧な星だ」とか電波ゆんゆん飛ばしたりもします。

それからまあ、色々と言いたい事はあるんですが(たとえばワルモノのPCのパスワードがPCの横に置いてある本の書名だったりとか)、もういいです。ザック・スナイダーの映画はもう見ねえ。
しかし、予告編と本編で違う話をやられるとすげえ困るので、これは何かの罪に問えないものか。詐欺とか。無理か?






























ここんところ『ヤッターマン』『ダークナイト』と、良質のヒーロー物映画を観ていたから、久々のハズレ。どうも『ウォッチメン』はあらゆる方向にウケようとして、そのどれもが中途半端に終わっている感がある。
まあ、グロシーンが割と多くて、血がゴアゴアと出てくる様には満足しましたけどね、少ないでしょう、こんな奴は。2〜3年も経てばトンデモ映画として名を馳せているかもしれぬ。


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posted by ImpactDrill at 09/04/20 22:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映像
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