2009年04月15日

もう一つの闇の英雄譚『ダークナイト』

私はティム・バートン監督の『バットマン・リターンズ』という映画がもう大好きで大好きで、一時期はティム・バートンを生ける神と崇め奉っていたほどなのですが(その後『猿の惑星』で我に返る)、実はそれほど他のバットマンの映画が好きという訳ではないのです。
古代に作られていたというショボいバットマンやアニメは無視します。
リターンズの前作にして同様にバートン監督の作品である『バットマン』は、まだ監督の若さ・未熟さが見え、ジョーカー役のジャック・ニコルソンに助けられている感がありありと出ているし、リターンズの続編『バットマン・フォーエバー』はバットマン・トゥーフェイスをほっぽってリドラー(ジム・キャリー)の独壇場となり映画が崩壊しているし、『バットマン&ロビン』に至っては、予告編を見ただけで子供騙しのクズ映画である事が分かったので、見てもいません。
その後やっぱり子供騙しが受けなかったのかシリーズは中断し、やれオリジナルだビギニングだと全部無かった事にして1作目に戻りますブームに乗っかり、新シリーズを製作決定。
新シリーズの1作目『バットマン・ビギンズ』を、『メメント』で映画ファンの心を掴み、続く『インソムニア』で大丈夫かコヤツと不安定さが見える、クリストファー・ノーランを監督に据えて製作。
これがまあ、なんといいますか。ジョーカーとかペンギン、トゥーフェイスのようないわゆる怪人的な敵キャラが出てこない上、ノーラン監督にアクションを撮る才能が無かったのか、地味なこと地味なこと。(ティム・バートンにもアクション映画の才能があるとは思えないが、それを補って余りある、異形たちへの愛やダークなファンタジーを描き出す力があった)
ともあれ『〜&ロビン』よりは売れたらしく、続編決定。まあ『ビギンズ』のラストで匂わせてはいますが。

と言うわけで、バットマン・シリーズ最新作『ダークナイト』の登場と相成ります。
前評判は聞いていましたが、正に名作です。ただし、しょせんヒーロー物だろ? などと甘く見ない事。劇中のブルース/バットマンにセリフにもある通り、バットマンは真のヒーローではない。映画を見終わった後、スッキリ爽快にはとてもなれるものではない。
それでも、タイトルの意味を理解し、真のヒーローでは無いが故に暗い輝きを放つバットマンのカッコ良さに体が震えた。カッコ良すぎて泣きそう。

つくづく映画館で観なかった事を後悔した。映画館で観る最大の特徴は「映画から逃げられない」事だ。良くも悪くも。例えばトイレ行くから一時停止、とかが出来ない。不便でもあるが、ホラー映画やパニック映画などの閉じられた状況に陥る映画は、映画館で観るのと家で観るのではまるで感想が代わってくる。一時停止したら緊張感が途切れるからね。
それとは違う理由で『ダークナイト』は映画館で観るべき映画だった。明るい部屋で見るバットマンは相当カッコ悪く見えてしまうことだろう。なので、これから『ダークナイト』を観る人は、深夜に部屋を暗くしてできるだけ画面に近づいて観ましょう。プロジェクターがあれば尚良し。私はそうやって見ました。
あ、それで画面に集中しすぎてブッ倒れても私は責任とか取らないのでそのつもりで(←じゃあ書くなよ

しかし……こんなモン作っちゃって、続編作れって言われたらどうするんだ? これ以上バットマンをカッコ良く見せる事なんて出来るのか? いきなり方向転換して「バットマンは真のヒーローだ!!」とかゴッサムの市民に認められたりした日にはスクリーンにコーラ投げるよ、俺は(ぉ
なお、『ダークナイト』の興行収入は10億ドルを超えたらしい。これは『バットマン』の2倍以上の興行収入である。続編が作られるのは確実なんだろうが、今回以上の興行収入を求められるという意味でも続編の製作は困難であろう。頑張れノーランw

ちなみに『ダークナイト』を含めた私の中でのバットマン映画ランキング
  1. バットマン・リターンズ
  2. ダークナイト
  3. バットマン
  4. バットマン・フォーエバー
  5. バットマン・ビギンズ
ランキング外の1本は、まあ、一生見ねえと思いますんで。見てもランキング外の可能性が高いが。


タグ:名作
posted by ImpactDrill at 09/04/15 03:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映像
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