2008年08月06日

恐怖について

恐怖について本気出して考えてみた。なんかそんなよーな歌がありましたがまったく関係ありません。

まあ、mixiの方の日記を見て下さってる方はご存知でしょうが、先ほど怖いFLASHのリンク集からいろいろ飛んで、ビビらせ系(画面をじっくり見つめさせたところで、怖い顔と悲鳴、タチが悪いとグロ画像などが表示させる)のFLASHばかりで少々ムカついております。Over30の人間が「ムカつく」とか発するのもどうなんだ。気にするな。

映画などでもそうですが、ビビらせ演出しか出来ない人というのは、「恐怖」というものについて、まるで分かっておられない(もちろん、その演出だけで成立する作品というのは存在する)。
例えば、『リング』『呪怨』『学校の怪談(シリーズ)』『着信アリ』『その男、凶暴につき』『サスペリア』『SAW』『CUBE』『シャイニング』『エクソシスト』などはすべて怖い映画としてカテゴライズされるが、その怖さの質は大幅に違う。
大まかに2つに分けることが出来る。


精神的恐怖……霊的な恐怖『リング』『呪怨』等

簡単に言うと、あなたが一人暮らしでマンションの4階に住んでたとします。夜、家に帰ってきたら、ベランダの柵に誰かぶら下がってるように見える。手しか見えない。確かめるのもなんかヤダ。そんな感じです。

肉体的恐怖……暴力など、痛覚に来る恐怖『SAW』『シャイニング』等

簡単に言うと、屠殺場から血まみれのエプロンとチェーンソーを装備したキチガイが出てきて、こっちに向かって全力疾走してきたらイヤじゃろ? という感じです。



基本、邦画は精神的な恐怖を与える作品が多く、ハリウッドなどでは肉体的な恐怖を与える作品が多い。
精神的恐怖というのは早い話が幽霊である。幽霊は主人公を殴るなどの分かりやすい行為は行わないが、その存在を匂わせるだけでじわじわと恐怖感を盛り上げていく(というか、いきなり全体像がはっきり出てきて襲って来る幽霊が登場したら、その映画は間違いなく失敗作だ)。このさじ加減は相当難しい。『リング』は相当上手くいった例だと思いますが、『らせん』と『リング2』で台無しにされました。

一方、肉体的恐怖は極めてシンプル。『シャイニング』が一番分かりやすいが、つまるところ、斧だの鉈だの包丁だの持って追いかけてきたら、そりゃ怖いというわけ。『SAW』や『CUBE』などはもっと先まで進んでいて、レーザー光線で賽の目にされたり、酸で顔面を溶かされたり、終いには、自分で自分の足首をノコで切断するハメになったりする。書いてるだけでシーン思い出していてててててててて。

そう考えると、あの超絶スーパー駄作『バベル』も肉体的恐怖はかなりのものでした。傷口を畳針のようなデカい針で縫う(麻酔無し)→すんごい悲鳴 な、痛ってえシーンがあります。恐怖映画じゃ無いはずなんだが、そんじゃそこらのホラーよりよっぽど痛いシーンであった。もう見てらんない、色々な意味で。あいたたたたた。

話を戻す。じゃあ『エクソシスト』は精神的の方かと言うと、これがそうでもないんですね。あの作品の中の霊的な物と言えばリンダ・ブレアの声と仕草くらいのもので、実際に霊が出てくるシーンはないんす。(完全版には余計なサブリミナル―というか、認識できたらサブリミナルとは言わん―が出てきましたが)
映画の序盤はリンダ・ブレアを医学の力でどうにかしようとします。痛々しい医療行為、しかも全然効かない。私はこの映画で一番怖いシーンは、太い針の注射を打たれるシーンだと思うほどです。あと、電話な(汗 うん、これはビビらせ演出。

『その男、凶暴につき』は、邦画では珍しく、暴力という暴力にまみれた作品です。あの『時計じかけのオレンジ』の暴力シーンを濃縮して、還元しなかったレベルです。
犯人追跡中に流れ弾がまったく無関係の女性に命中し、ズルズルと、あくまでも派手にふっとぶのではなく崩れ落ち、一緒にいた女性が「声にならない悲鳴」というのを上げるシーンがあります。
私には、このシーンがこの映画の中で一番怖かったのです。

つまり、精神的恐怖は「現実には起こりえない事が起こる恐怖」、肉体的恐怖は「実際に発生する可能性のあるリアルな痛みを感じさせられる恐怖」。そんな感じで。


先ほど例えで意図的に抜いた映画のジャンルがあります。モンスター・ムービー。怪獣・怪物・怪人・恐竜・ゾンビ・吸血鬼・ジェイソン・フレディ・物体X・サターケーン・エイリアン・プレデター・レザーフェイス・マイケル・その他諸々。
ここまで視野に入れるとまとまんなくなるからです。
では、「恐怖」の要素を挙げて、今日のところは勘弁して頂くということで。まあ、極めてテキトーに好きで書いてるんですけどね。


  • 霊的 逆探知 な恐怖……実際には起こりえない事が発生すること。ラップ音。鏡の中と外で動きが違う。写真が笑う。バスタブの蓋がわずかな隙間を残して閉まっている。さっきまで閉まっていたはずの窓の鍵が開いている。子供が何も無い空間を見て泣き出す。など。(例)『リング』『呪怨』『着信アリ』『スウィートホーム』等多数
  • 物理的な恐怖……リアルに発生しうる怖さ。痛みを伴う事が多い。斧を持った狂人に追いかけられる。銃口を向けられる。バットで殴られる。動けない状態で放置。など。(例)『その男、凶暴に付き』『CUBE』『SAW』『シャイニング』『13日の金曜日(シリーズ)』等多数
  • ビビらせ……一番簡単な怖がらせ方なので良く使われる。怖い音楽→いきなり何か出てきたと思ったら仲間→「なーんだお前かよわっはっは」→殺人鬼が出てきて2人ともあぼーん、など。しかし、この1回テンポをずらす手法もすでにありがちである。(例)ほぼすべてのホラー映画
  • 絶望……初っ端、もしくはラストシーンで使われる。状況を打破する手段など無いという状況。「美しい絶望」なラストシーンも存在しうる。ゴジラ登場→兵器が何も効かず、照明弾で海へ誘導するしかない→被害は甚大、しかも残留放射能も酷い。大変な状況は終わったが、もはや安全な場所に戻る手段が無い。地球上で生き残ったのが主人公一人。など。(例)『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『遊星からの物体X』『マウス・オブ・マッドネス』『鳥』等
  • グロ描写……スプラッタームービーの必須要素。虫の大量発生などもここにカテゴライズされる。これだけでは映画が成立しないはずだが、そういう作品(『ジャンク』)も存在する。ホラー映画には少なからずこの要素も必要。カニバリズムに発展する場合もある。(例)『食人族』『悪魔のいけにえ』『ブレインデッド』『CUBE』『ジャンク』等


他にもあるはずなんですが、疲れたのでとりあえずまた後日。


posted by ImpactDrill at 08/08/06 23:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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