2013年12月03日

俺の説明書 アレなシステムに出会った時編

夏頃にC#を始めました。マイクロソフトの、プログラミング言語というか、開発環境というか、VisualStudio Expressのアレです。
これが、C言語からC++を通って、Javaを通らずにきた私には結構使いやすい言語なんですよ。言語としても使いやすいし、コードエディタの補完機能もあってすげえ楽だし、C/C++にはなかったforeachがあるのも良い。
VisualStudio6の頃のVC++は慣れなかったけど、これはいけるなー、と思っていたんですが……
デザイナー画面に貼ってあるラベルだのテキストボックスだのを、フォームの下やら右やらにフックさせて動かすと、これがまあ勝手にずれるずれる。コントロールにはロックがかけられるんだけど、それでもずれる。コントロールのサイズもガンガン変わる。
3個4個……10個くらいのコントロールなら直すのもそんなに苦ではないけど、これがタブを10個用意して、それぞれに10個ずつコントロールがあったりした日には。

あかん、これは病む。
そう思った。

さて、この記事の趣旨はVisualStudioのアレさを挙げていくことでもなければ、それを解消するためのTipsを紹介することでもない。
VisualStudioに限らず、若干残念なシステムや、操作方法が全然直感的じゃなくて、使ってる内に鬱々としてくるシステムは世の中にいくらでもある。
しかも、最近分かったことだが、俺はPC周りのシステムの穴の部分がものすごく気になるタイプの人らしい。その上、自分で作ったシステムの場合は穴を発見した上に、無意識にその穴の部分を避けた使い方をしてしまう。なんという面倒な性格か。
でもまあ、今更別の性格に変えようはないし、かといってそのシステムばっかいじってると病む。どうしたものか。

で、考えて出てきたストレス解消法がこんなの。

  • 自転車に乗って走る
  • 書きやすいボールペンや万年筆で落書きをする
  • 料理を作る
  • 紅茶を淹れる
  • デカい声を出す
  • 好きな音楽を聴く
  • 抱きまくらを抱いたり揉んだり撫でたり転がったりくんかくんk
最後のは無かった事に。
人によっては「筋トレをする」「エスプレッソコーヒーを淹れる」「打楽器を鳴らす」「盆栽を育てる」とかもあるかもしれませんが、今回はまあ私の話なので。

共通しているのは、物理法則に則っていて、ものすごく直接的で、掘り下げようがないことだと思う。
自転車に乗って走る→楽しい→おしまい
とか、
料理を作る→うまい(あるいは、あんまりうまくない)→おしまい
好きな音楽を聴く→やはり良い→おしまい
とかそんなんです。それ以上でも以下でもなく、あまりにもそのまんまです。

なんでそれがストレス解消につながるかというと、それがもう清々しいくらいコンピュータ上のシステムとかけ離れていて、何も関係がないからです。
たとえばこれがゲームだと、やっぱりアレなシステムのゲームに出くわすことにあるし、よく出来たゲームをやっても「スゲー、これどんだけ苦労して作ったんだろう?」とか余計なことを考えてしまうわけで。
(もちろん、それとは関係なくゲームは大好きだ。今日もゲーセン行ってダライアスバーストACだのファイターズヒストリーダイナマイトだの餓狼伝説スペシャルだのプレイしてきたし。いつの時代か)

最近気に入ってるのは料理。自分用にメシを作るのは実に良い。
うまかったら良かったと思えるし、まずくても誰も文句を言わない。
作ったのは自分だからまずくても許せるし、食っちゃったら何も残らない。
しかも自分用にメシを作る能力は、いくらレベルアップしたところで自分用にメシを作る以外、何の役にも立たない。この意味のなさ、発展性のなさ、何にもつながらなさ、というのがとても心地よい。
このライフハックというか俺の説明書は言うまでもなく自分用だが、ひょっとしたら俺以外にも役に立つことがあるのではないかと思って書いてみた。

というわけで、これが今日の晩メシ、フィッシュ&チップス定食です。うまかった。
フィッシュ&チップス定食

posted by ImpactDrill at 13/12/03 23:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2013年12月31日

かしぶち哲郎さんの訃報を聞いて考えたこと

ムーンライダーズで一番好きな曲は、作詞・作曲ともかしぶち哲郎が手がけている「プラトーの日々」だ。
最初に聴いたアルバムが『最後の晩餐』で、友人に借りたCDを何回も何回も聴いて、いつの間にか大好きな曲になっていた。
イントロの張り詰めたようなストリングスに、心の中の叫びをそのまま文章にしたような緊張感のある歌詞、メロディ、本当にカッコ良い歌だと今でも思う。

ムーンライダーズの他のアルバムにも手を伸ばしている内に、ちょうどかしぶち哲郎のソロアルバム『fin〜めぐり逢い〜』が出ていて、それも聴いた。
ムーンライダーズで見せる顔とはまた別の、洒落た大人の音楽がそこに収められていた。
俺は子供の頃から寺尾聰の『リフレクションズ』が大好きで、保育園の中で「ルビーの指環」を歌っていたりしたのだが(イヤなガキだ)、その寺尾聰の方向性とも似ているような、大人っぽい、ちょっとエロい音楽もまた好きになった。

ムーンライダーズのライブには三回行った。
『ムーンライダーズの夜』の時。20周年の時。そして、活動休止が決まった後の『Ciao!』の時だ。
かしぶちさんはいつだって、メンバーの中で一番もの静かで、落ち着いていて、ミステリアスで、紳士な人に見えた。
ムーンライダーズの新譜が出る時の楽しみの半分くらいは、かしぶちさんの新しい音楽が聴けることへの楽しみだったと思う。

かしぶちさんの訃報を聞いた日、「プラトーの日々」を聴き、「D/P」を聴き、『fin〜めぐり逢い〜』を聴き、『ル・グラン』を聴き、『Ciao!』を聴いた。
聴いていてふと気づいた。俺とかしぶちさんの関係は、かしぶちさんの作った音楽を俺がこうやって聴いている、というところから始まって、かしぶちさんが亡くなったところで、この関係は何一つ変わっていない。
CDを再生すれば(あるいはmp3やaac、YouTubeだっていい)いつだってかしぶちさんには会えるのだ。
Twitterでかしぶちさんの訃報を知り、悲しむ声の中で、かしぶちさんはこんな作品にも関わっていた、こんな音楽も作っていた、というツイートを見た。
俺もかしぶち哲郎監修のドラム教則本の表紙を写真に撮ってアップしたり、『コンパイラ』というマンガのドラマCDにかしぶちさんを含むムーンライダーズのメンバーが参加していることを書いたりした。
プログレまわりの音楽などにものすごく詳しい方から「それ(コンパイラ)に関わっているのは知らなかった」というありがたいリプライも頂いた。
なんだか、かしぶちさんが亡くなる前より、俺の中でかしぶちさんの濃度は増している。

確かにかしぶちさんは亡くなった。それは事実で、彼の新曲を聴くことはもうない。ムーンライダーズが新曲を出すことも、恐らくはもうない。
しかし、俺自身、かしぶちさんやムーンライダーズの影響を受けてこんな文章を書いているわけだし、彼らの影響を受けて新しい音楽を作っている人だって山ほどいる。
その人たちが新しく音楽でも文章でもなんでも作って、それに影響を受ける人たちがいて……以下延々とこの流れは止まることはない。
かしぶち哲郎という人がいたことによる影響は消えない。
ムーンライダーズはくたばらないし、ミュージックはノンストップだし、ストーンズはローリングし続けるし、ロックンロールは鳴り止まない。
バラがなくちゃ生きていけないが、彼が俺の心の中に残してくれたバラはずっと消えない。

posted by ImpactDrill at 13/12/31 18:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽
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