2008年12月01日

『ダイヤリー・オブ・ザ・デッド』の感想になってない感想

友人とロメロ監督の最新ゾンビ映画『ダイヤリー・オブ・ザ・デッド(←音出ます)』を見に行ってきた。
とりあえずネタバレ回避用に一画面ほど空けます








































「走るゾンビは好きじゃない」などと仰りつつも、前作『ランド・オブ・ザ・デッド』で割とリメイク版『ドーン・オブ・ザ・デッド』をおパクり遊ばしてたお茶目なロメロ御大ですが、今回も結構やってます

今回、御大の 犠牲になった 御眼鏡にかなった作品は、まず下地として『THE LAST BROADCAST(ジャージー・デビル・プロジェクト)』(←パニックっぷりは『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のそれに近いが、『ブレア〜』は『THE LAST BROADCAST』の丸パクリなのであえてこう書く)のドキュメンタリータッチ。
ゴアゴアっぷりは『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀』を彷彿とさせ……って、また自分の作品のリメイクから頂戴してますね御大。自分で作った石仮面を人間に被せて、カロリーたっぷりの吸血鬼にしてから食料にするどこぞの究極生物を思い出します。あ、分からない人は『ジョジョの奇妙な冒険1 2 3 4 5 6 7 (文庫版)』を読んで下さい。というか、ジョジョはマンガ文化における必須図書ですので。まあ、第3部までで充分ですが。

話を吸血鬼からゾンビに戻します。
今年だと『クローバーフィールド/HAKAISHA』も手持ちカメラによる撮影のみの映画という事で話題になっていましたが、あくまで「パニックに巻き込まれている感」を出そうとした『クローバー〜』や『ブレア〜』と比べ『ダイヤリー〜』は何がスゴいのか?
『ダイヤリー〜』では、映画撮影用の手持ちカメラや監視カメラ、インターネット上(YouTube)にアップされていた映像、テレビで流れた映像…等々、主人公達一行がゾンビに襲われ、逃亡する過程で手に入れた映像を主人公達が編集して1本の映画に仕上げ、生き残った人々に送る、という映画内映画、それも最初から最後までまるっとそれだけ、というややこしい構成になっています。私の友人はこのギミック(手持ちカメラ)が大変苦手であり、上映中ずっとグッタリとしていました。もっとも、家庭用ハンディカメラで録画しながら走り回ったり吹っ飛ばされたりする『クローバー〜』に比べれば随分マシだった様ですが。『ダイヤリー〜』は手持ちとはいえ、映画撮影用のカメラや、監視用の定点カメラですからね。しかし、今度からこの手の映画は1人で観に行かねばならんなあ。

ちなみに映画内映画のタイトルは『DEAD OF THE DEAD』、セルフパロディですか、御大w
で、『ダイヤリー・オブ・ザ・デッド』というタイトルは『DEAD OF THE DEAD』が終了してから出てきて、直ちにスタッフロールと相成ります。
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』とか、タイトルが最後まで出てこない作品は何本か知ってますが、大体その作品の監督は捻くれてますね(ぉ
そういう、捻くれた作品が好きな私もまた捻くれてるんでしょうが。

スタッフロールの最後の方のスペシャル・サンクスにトム・サヴィーニタランティーノの名を発見。
サヴィーニ先生の仕事はサンクスじゃなくて特殊メイクだろ! …とか思ったんですが、トム・サヴィーニは特殊メイクの仕事を'94年を最後にやってないんですね。そーいえば前作『ランド〜』でも同じような事を思った気が。でも、ラストシーンのネットからダウンロードした(という設定の)「遊びでゾンビを射殺」映像は死霊創世紀(監督:トム・サヴィーニ)からのイタダキだよね。

タランティーノは何やったんですかね。勝手に予想してみると、

「ロメロ先生、今日はちょいと言わせて貰いますがね、あたしゃデニス・ホッパー帝国にタチムカうゾンビ見たくて先生の映画見てる訳じゃねぇんすよ!」
「そうかねえ、今日びは派手な映画にした方が流行ると思ったんだけどね。ほらあの、リメイク撮ったザック……ザック・スターキーのもそうだったじゃないか」
ザック・スナイダーですよ! スターキーはザ・フーのドラマー!!」
「おや? ドラマーはキース・ムーンじゃないのかい?」
「とっくに死んでますよ!」
「生き返んないのかね?」
「先生の映画じゃねえんすから! とにかくね、あたしゃ最初の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』くらいの派手過ぎないのがオツだと思ってんすよ」
「白黒で撮ればいいのかね?」
「いや、先生そこじゃなくてね……」
「分かっとる分かっとる。しかし今時、一軒屋に立てこもってゾンビの頭をスパナで一撃じゃ地味過ぎないかい?」
「そこはほら、立てこもりじゃ無くてキャンピングカーかなんかで移動するロードムービー風にしましてね。武器に関してはこのガンマニアのあっしが手取り足取り…ヒヒヒ…」
「キキキ… コココ…」
「あたしら鷲津みたいですね……あ、ところで先生、あっしが『パルプ・フィクション』でやったタイム・ザッピングとか使いませんか?」

勝手過ぎるかな……
むしろこれだけ映画本編について語ってないのもどうかと思いますが。

まあ、派手なのが見たい人は、10年後か15年後くらいにこの映画もリメイクされると思うので、それを待とう。え? 感想これだけ?








































ロメロ御大はすでに次回作に取り掛かってるとの事で、いよいよもって御大はゾンビと心中する気が濃厚だと思いました。
とりあえず今のところの5作品の番付表。

ゾンビ > ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド > ダイヤリー・オブ・ザ・デッド >=ランド・オブ・ザ・デッド >>>(超えられない壁)>>> 死霊のえじき

ファーストシーンだけだったら『死霊のえじき』もなかなかイイ線行ってるんですけどね。いかんせん途中で資金調達に失敗というのは痛過ぎる。挙句の果てにこの邦題である。当時は多過ぎるんだよ、死霊のナントカ、悪魔のカントカが。その中に良作も駄作もあるんだがなあ。西部劇の全盛期には、ソレっぽいタイトル(『○○のガンマン』『○○の決闘』とか)を大量に考えてリストにして、新しい映画が来る度に隅から順番にタイトルを付けていたという話が有りますが、まあ、スプラッター映画にも同じような時代があった訳だ。
リメイク版『デイ・オブ・ザ・デッド』は見てないけど、かなり不評の嵐のようで。そりゃ、監督が『13日の金曜日』シリーズ2と3(←つまらない)のスティーヴ・マイナーの上に、本国で劇場公開されずにビデオスルーされてるんじゃ期待しろってのが無理な話だ。
ロメロゾンビのリメイクは『ナイト〜』『ドーン〜』と、本家とは違う面白さを持った物が続いていただけに残念ですね。まあ、レンタル開始して新作料金じゃなくなったら見るつもりだけどね。

にも同じような事書いてますねわたくし。脳味噌の老朽化が著しいですね。劇場公開無しでビデオスルーというのは初めて知りましたが。


タグ:ホラー
posted by ImpactDrill at 08/12/01 23:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | ゾンビ

2008年12月07日

ARIA、Red SpecialのP.U.を使用したストラトモデルを発売

ARIA  STG-CST Black ARIA  STG-CST Candy Apple Red
ARIA STG-CST (Black/Candy Apple Red) 各32,800円

「ストラトもレッド・スペシャルもピックアップ3個じゃん! じゃ、ストラトにブライアン・メイのP.U.付けちゃえ!」的なこの考え方、好きだなー。
発想もさることながら、この価格はマジで凄い。ブライアン・メイのP.U.、Tri-Sonicだけでも27,500円(現在、限定1個が25,800円)するというのに、それにARIAのストラトモデルが5,300円で付いてくるような物ですよ。普通、5,300円じゃPLAYTECHのストラトモデルも買えませんよ。
これはなんだか本当にお買い得な気がするので、ゴタク並べるのは止めて、リンクをひたすら貼ります。私は買わないのかって? 1万円以上のギターなんて買える訳無いじゃないですか(泣
買える状況だったら注文してからこの日記書いてますぜ。

chuya-online … CARのみ 29,800円(送料無料)
SOUND ILLUSION … 各29,800円 + 送料800円(九州1,000円、沖縄1,500円)
イケベ楽器 … 各32,800円 + 送料840円(沖縄1,680円)
MUSICLAND KEY … CAR, BK … CAR 33,143円 + 送料 北海道1,900円、 北東北1,500円、南東北1,400円、関東・信越・四国・九州1,300円、北陸・中部・関西・中国1,200円、沖縄2,750円(←分かりづらい)

ARIA ONLINE SHOP … 各40,320円(送料無料)

うー、やべ、欲しくなってきた。
posted by ImpactDrill at 08/12/07 21:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 楽器

2008年12月09日

PLAYTECH レスポールタイプ色々発売 & フライングV値下げ

PLAYTECH  LP-500 PREMIUM Quilt Top P-90 Cherry SunburstPLAYTECH  LP-500 PREMIUM Quilt Top P-90 Lemon BurstPLAYTECH  LP-500 PREMIUM Quilt Top P-90 Violin Burst
PLAYTECH LP-500 PREMIUM Quilt Top P-90 (Cherry Sunburst/Lemon Burst/Violin Burst) 各19,800円 12/19発売

良ぉお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜しッ!
よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし

ついにレスポールモデルにソープバーが載りましたよ! 以前からテレキャスター・プレミアム(←なんじゃそりゃ)ではリアハムで、フロントにはソープバーが使われていたので、いつかはやってくれるんじゃないかと思っていましたが。
これはレスポール・スペシャルモデル並びにレスポール・ジュニアモデル開発への布石と取って宜しいか? 宜しいね? ここ最近のPLAYTECHの新製品投入のスピードを考えると、こんな無茶な期待でもやってくれるんじゃないかと思える。

私の(極めて勝手な)予測だと、
来年4月までにトップ材を廃して作っただけと思しきフラットボディのレスポール・スペシャルモデルが15,800円で販売開始、ゴールデンウィーク前にレスポール・ジュニア・シングルカッタウェイモデルが12,800円、唐突にハム一丁orソープバー一丁載せたメロディ・メーカーモデルが9,800円という低価格で発売、何故だかボディ材がホワイトウッドで一同ズッコケるも「これ、本物より音良くねえ?」と一躍人気モデルに。第二四半期も終わる頃、満を持してレスポール・スペシャル、レスポール・ジュニアの両モデルとも、シングル/ダブルカッタウェイが選択可能な形で販売開始、価格はスペシャルが14,800円、ジュニアが13,800円、カッタウェイによる値段の差は無し。SGモデル、フライングVモデルなどと共にPLAYTECHの固定商品となり、末永く人気を博したという……
(BGM:ヘッドライト・テールライト)


いや、P-90の載ったレスポールモデルが出たところ以外、全部妄想文ですが(汗

一方、ストラト・テレの2機種だけの販売だけで終わるかに思われていたフェンダー系安ギター、この停滞からの脱出はあまりにも唐突にPLAYTECH製サイクロンが発売される所から始まっ(略) ごめんなさいもうやめます


さて、現実に戻って、
PLAYTECH  LP-500 PREMIUM Quilt Top Violin Burst PLAYTECH  LP-500 PREMIUM Quilt Top Lemon Burst
PLAYTECH LP-500 PREMIUM Quilt Top (Violin Burst/Lemon Burst) 各19,800円 12/19発売

新製品の LP-500 PREMIUM Quilt Top です。レスポールタイプのそれぞれの違いは以下の通り。

LP-400……ホワイトウッドボディ、メイプルネック ボルトオン、クロームパーツ
 ↓
LP-500……ホワイトウッドボディ、メイプルセットネック、ゴールドパーツ、カラーが白と黒
LP-500 CUSTOM…上とスペック同じで、カラーがチェリーサンバースト
 ↓
LP-500 PREMIUM……キルトメイプルトップ、マホガニーバック、マホガニーセットネック、クロームパーツ
LP-500 PREMIUM P-90…LP-500 PREMIUMに加えて、P.U.がハムからP-90に変更
LP-500 PREMIUM F-Hole…LP-500 PREMIUMに加えて、ボディがセミホロウ
(今の所、PREMIUMシリーズは名前にQuilt Topと付いてなくても全てキルトメイプルトップ)

こんな感じですね。私はキルト嫌いなんで、PREMIUMシリーズでキルトじゃない色が出りゃいいと思うんですが。

PLAYTECH  LP-500 PREMIUM F-Hole Lemon burst
PLAYTECH LP-500 PREMIUM F-Hole Lemon burst 21,800円 12/20発売

こちらは既存モデルの新色ですね。Violin BurstとTrans Amberの2色だったF-Holeタイプに1色追加です。はい、他に書くことは特にありません(ぉ


はい、次は何時の間にやら安くなってたフライングVです。以前、白と黒だけ10本限定で安売りってな事を書きましたが、そのまんま安くなったのは以下のカラー。
PLAYTECH  FV430 BLACKPLAYTECH  FV430 PINKPLAYTECH  FV430 YELLOW
PLAYTECH FV430 (BLACK/PINK/YELLOW) 各12,800円

お値段据置きはこちら。
PLAYTECH  FV430 METALLIC BLUEPLAYTECH  FV430 METALLIC REDPLAYTECH  FV430 WHITE
PLAYTECH FV430 (METALLIC BLUE/METALLIC RED/WHITE) 各14,800円
※ただし、WHITEは限定5本が12,800円……ってこれもそのまま値下げしそうだなあ

あれですか、円高の影響とか(←すげえテキトー
ううむ、PLAYTECHは定期的なチェックが欠かせませんな。"LP-500 PREMIUM Quilt Top Lemon Burst"は、この文章書いてる間に追加されたものだし(ぉ
posted by ImpactDrill at 08/12/09 17:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 楽器

2008年12月11日

これは前にもあった中革命♪

きになるおもちゃ様より、今度はテレキャスターにビグスビーのB5を搭載するための「B5 TL Mount Kit」発売との事。
しかも今度は本家ビグスビー社からの発売ですぜッ!

以前、Vibramate V5についての記事の中で、次はテレキャスターにカンタンにBigsbyを搭載できるブリッジの開発をお願いしたいなどと書いているのですが、まさか二ヶ月足らずで発売されるとは、神も仏もお釈迦様でも気が付くめぇといった風情です。む、なんか色々と慣用句が間違ってる気がするぞ。

もっとも、アンカーの無いテレキャスターの事、VIBRAMATE V5 KITの様に全く穴を開けずに済む訳では無いようですが。ウチのFender Japan製テレキャスターは産まれたままの姿にしておきたいので、ビグスビー装備とか、穴開きー(←アナーキーと読め)にしてしまうのもなんかやだなあ。
と、ここまで書いたところで、そういえばブリッジを標準のオールドタイプの物から6Wayタイプの物に交換していたということを思い出しました。


↑確かこれ

とはいえ、これ以上ブリッジ部分だけを交換しても仕方が無いのでやりませんが。
他にテレキャスモデルはPLAYTECHK-Garageの2本がありますが、現在塗装とシーラーを完全に剥がされた、やりすぎた感のある因幡の白兎の様な状態ですので、いじりようがありません。ついでにこの2本、ブリッジのネジ位置が違った気がします。さらに言うなら、ビグスビー付けるにはこのギター本体の2〜3倍の予算がかかります。それはちょっと、いや、かなりアレゲだ。そこまで金をかけてやる気はさすがに無いな。
posted by ImpactDrill at 08/12/11 01:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 楽器

今年もやるらしい

サクラ楽器の10,000円楽器福袋、この年末にも出るようです。

過去の履歴


まあ内容は推して知るべしということで。今現在の私は自由に使える金があまりにも少ないので、今回はパス。ハローワークの人も、そんなモン購入するために金出してんじゃねえぞと怒り心頭になる事請け合いである。

購入する方は大吉が入っていないかもしれないおみくじを引く感じで購入するといいと思います。あと、中身がどんなんだったかコメントとかトラックバックで教えてもらえると嬉しいなあ。あ、2chの楽器板とかでもいいですけど。
アフィリエイトのリンク貼ってこんな事書く奴も珍しいとは思いますが、あれか、ひょっとしてこれ新手のネガティブ・キャンペーンか。むしろ営業妨害という気がせんでもないが(汗
posted by ImpactDrill at 08/12/11 21:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 楽器

2008年12月12日

PLAYTECHから安フレットレス・ベースが発売

PLAYTECH  JB-520FL BLACKPLAYTECH  JB-520FL NATURALPLAYTECH  JB-520FL SUNBURST
PLAYTECH JB-520FL (BLACK/NATURAL/SUNBURST) 各16,800円 12/19発売

PLAYTECHの勢いは止まらないッ!! 安楽器マニアのボーナスを絞り尽くさんばかりに新製品のラッシュですよ。
来週末(12/19〜20)はP-DAYでも言いますか、サウンドハウスの配送業務は大変なことになってそうです。

今回発売が決まったのはフレットレスベース。PLAYTECHの楽器と言えば何よりもまずギターの種類の豊富さが脚光を浴びている訳ですが、実はベースもジャズベ(JBシリーズ)・プレベ(PBシリーズ)・シングル+ハムで4/5/6弦(EBFシリーズ)・スルーネック+アクティブで4/5/6弦(EBTシリーズ)と、なかなかの粒ぞろいです。このラインナップにフレットレスが追加される訳です。
もっとも私にフレットレスな楽器が出来るとはとても思えないので、見送りですが……てか、フレット合っても弾けないけどな。
バイオリン奏者とかウッドベース奏者をマジで尊敬します。
posted by ImpactDrill at 08/12/12 12:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 楽器

2008年12月18日

『デス・レース』感想なのかどうか分らない感想

友人2人と、B級映画の傑作『デスレース2000 (Amazon)』のタイトルを流用して、リメイクでございと言い張る新作『デス・レース(←音出ます)』を見に行ってきた。
とりあえずネタバレ回避用に一画面ほど空けます























訳合って、私は前から4番目、友人2人は最後尾の席で鑑賞。いや別に仲が悪いとか、すっげえ混んでてそこしか空いてなかったという訳では無く、単に趣味の問題です。と言うか、平日かつ翌日も平日のレイトショーが混むわけが無い。Joblessの成せる業だな(←英語で書いても無職は無職だぞ(うっす
結果から言えば、この映画を前の方の席で見たのは大正解であった。久しぶりのシネスコサイズのスクリーンが視界いっぱいに広がり、細かい事はどうでもいいからとにかく派手で! カッチョ良くて! 重厚な(←車がな)! あー、まあ時にバカな、そんな時間を満喫出来た。

原作というのもはばかられる『デスレース2000』は、とにかく安く、不謹慎で、バカで、パイオツ丸出しのおねーちゃん達がとりあえず出てくる……という、B級映画の風下の風下の末席に置いてしまいたいッ!(←どんな慣用句か)という映画だった訳ですが、今回のは現代風リメイクというか、まあ映画自体は別物ですね。

共通点を挙げてみよう

  1. フランケンシュタイン(通称:フランク)という大人気なキャラと、マシンガン・ジョーというバカが出てくる
  2. 死ぬかもしんない(むしろ生き残る方が圧倒的に少ない)カーレースが行われる

す、少ねぇ……
しかもご丁寧に映画のタイトルが出る前のシーケンスでフランケンシュタインがあっさりとおっ死んで、「この映画は『デスレース2000』じゃありません」というダメ押しまでしてくれます。親切っつーかなんつーか。

映画の冒頭は文字で解説。曰く「アメリカ大恐慌 職無し超増加 犯罪者多数 刑務所溢れ放題 刑務所民営化 民間刑務所受刑者で金儲け 有料テレビで受刑者コロシアム放送 視聴者すぐ飽きる → デスレース誕生」はい、ここまで2分です。早っ! 『ニューヨーク1997(Amazon)』とか『エスケープ・フロム・L.A.(Amazon)』を思い出しますねえ。素晴らしい省略です。

主人公(名前忘れた)は働いてた工場閉鎖に伴い、無職になります。仕方ないので家で奥さんと乳繰り合ってたら、何時の間にやら奥さんは殺されてるわ、まだ赤子の娘はどっかに預けられてるわ、自分は妻殺しの犯人に仕立て上げられてムショ入りだわ、フランケンシュタインが死んじゃったからお前替え玉になれとかハチュウ類のような目をした女所長に言われるわ、フランケンシュタインがいねえと視聴率悪いとか知ったこっちゃねえけど娘が人質扱いになってるわと、あれよあれよと言う間に直滑降で人生が落下していきます。
どうでもいいですが最初に働いてた工場内部、すっげぇカッチョ良い。そーゆーのフェチ、すまん。

で、あっというまにデスレース開始。レースの出場者は多いですが、大別すると、
 ◎ フランケンシュタイン(偽)
 ○ マシンガン・ジョー(何故か黒人でホモ設定)
 × 妻殺しの真犯人(フランクに撃たれてリタイアだぁ―――――ッ!!)
 死 その他大勢(レース中の死ぬ仕掛けを紹介するための捨て駒)
こんな感じなので覚えるのが楽です。
♪君、ちょっと死んでくれないか、すてごまになってくれないか
 ヘンな装置に巻き込まれて、死んでくれないかー

とばかりにドカドカとキャラが減り、3日間のデスレース、最終日はあろうことかフランケンとジョーしかいません。いいのか。来シーズンはどうする気なんだろうなあ所長。
3日目のレースはあらぬ方向へとすっ飛び、ぽかーんとしている間にハッピーエンドでシメ。えーっ!? これでいいのか? これで、いぃーのだぁー!! だがしかし、だがしかぁーっしッ!(筋少)

結論から申しますと、私はあのオチで良いと思っています。『デスレース2000』のオチもそうですが、こんなにバカみたいな人がドカドカ死んでいくB級映画がハッピーエンドじゃなくて、何かを考えさせるオチだったり、余韻を残したり、ましてやバッドエンドだったりした日には目も当てられません。だからこれでいいんです。

とある80年代のバカ映画から台詞を引用して改変してみましょうか
正義は勝つんだ
たとえ21世紀でも

もう、この映画を褒めてんだか貶してんだか自分でも良く分からなくなってきましたが、まあ、自宅のテレビで見る映画じゃねえよな、とりあえず。アメリカの上映館はさぞかしやかましいであろうと思います。
映画館の大スクリーン・大音響でカーバトルに酔え! 以上!!





















これで今年の俺内ベストムービーに変動がありました。
今までは『クローバーフィールド/HAKAISHA(Amazon)』がダントツで一位独占だった訳ですが(そもそも今年前半はこれと『空の境界』しか見てない気も……)、同率一位で『デス・レース』が入って参りました。ん? ゾンビですか? あれは圏外です。大気圏外、他の映画の地平と比べようも無いすげー上の方に居ますので。
なお『デス・レース』見たのは12/2ですが、すっかり感想を書くのを忘れていました。まあ感想がどうこうって映画じゃないんですが。

明日は『地球が静止する日』の前夜祭を見に行く予定。前夜祭とか言いつつ、一日普通に上映してるのな。というか、またリメイク作品ですか。
リメイク元の『地球の静止する日』はあまりの地味さにちょっと残念だった映画なのですが(一回だけ見てすぐ売った)、今回のリメイク版は、まあ予告見た限りでは派手ですね。『インデペンデンス・デイ』みたいに予告だけは派手で本編はアレゲってのだけは勘弁して欲しいですが。
タグ:バカ B級
posted by ImpactDrill at 08/12/18 16:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映像

2008年12月20日

『地球が静止する日』の、もうどうでもいい感想

友人2人と、『地球が静止する日(←音出ます)』を初日(12/19)に見に行ってきた。
訳合って、私は前から3番目、友人2人は最後尾の席で鑑賞。いや別に仲が悪いとか、すっげえ混んでてそこしか空いてなかったという訳では無く、単に趣味の問題です(←またですか)。人の入りはまあ初日ですし、会社終わった人が急げば間に合うんじゃないかな、という時間だったのでそこそこ入ってまして、最後尾の2人は真ん中からちょいとずれた席になった模様。

ドラゴンボールの予告編でズッコケる。ちょっと前のサクラ楽器のメールマガジンでこの予告編について、
一つのアクション映画だと思って下さい。
観れないことは無いかと思います。

ドラゴンボールだと思って観て下さい。
もう笑うしかありません。(苦笑)

どうしてあーなってしまったんでしょう・・・。

……てな事が書いてあったんですが、いやもう、まさにその通りでして。ブルマがトゥームレイダーかバイオハザードよろしく両手拳銃で闘っちゃったりとか、クリリンやヤムチャが出てこなかったりとか、亀仙人がえっらいシリアスなキャラだわ、ピッコロが緑色じゃないわ……ツッコみどころしか無いんですが公開したら見に行っちゃう気がしてなりません。
しかし、どう考えても電子ジャーに封印して倒すとかいう結末にはならなさそうな雰囲気がなんとも……

えーと、ところで、これ読んでる方、上記のリンクでオフィシャルサイトには飛びましたか? 予告編流れましたか? 最後まで見ましたか?
じゃあ、本編はもう見なくていいです(ぇー
とりあえずネタバレ回避用に一画面ほど空けます

























まあ導入部は割と良いんですよ。
謎のでっかい球体が出現しました。アメリカに出現したソレをどうにかするために主人公(←だよな)の女生物学者を始めとして科学者達が各地から緊急で集められました。
軍が球体を取り囲む中、キアヌ・リーブスが球体から出てきました。1人が先走って発砲。撃たれるキアヌ。でっかい球体からでっかいロボ(ゴート)が出てきて軍の装備を無力化しますが特にキアヌを救出したりはしません
キアヌは軍の医療班に運ばれて手術。弾丸を除去。と、胎盤のようなものが出てきて、地球の環境に慣れるために地球でもう一度産まれなおしたのではないか、とかいうなんだか良く分からない調査結果。キアヌが健康になったようなのでウソ発見器を付けて尋問。尋問するのはハカセ1人。尋問室の外の警備は万全なのだが。なんかハカセ生贄にされてねーか? 予想通りキアヌはウソ発見器を破壊してハカセの着てたスーツを着て脱出。一方その頃、でっかい球体は世界各地に出現していた――

……まあ、このあたりまではスピーディーに進んでなんかスゴそうな感じがするんですが、ここからストーリーが急激に失速。女生物学者とその息子(血の繋がりは無い)とキアヌの三人で逃げ回ってみたり、マクドナルドで前任の宇宙人と和んでみたり、捕まえにきたポリスマンを「痛みは一瞬だ」とか言いながら殺したかと思ったら「殺すつもりは無かった」とか言って生き返らせてみたり。いやあ、ザイオン育ちのネオさんの考えてる事はサッパリ分らねえなあ(←違うキャラです

キアヌは「地球を守るために来ました。見たところ人間がいると他の生物にとって邪魔っぽいんで、人間は全員殺すことにしました」という、まるで重度の中二病患者のような事をホザいているのですが、軍の人間と生物学者とガキだけ見て判断するのは如何な物かと。結局アメリカ以外に出たでっかい球体は人間以外の生物集めてさっさと宇宙に帰っちゃうし。やっぱりアメリカ兵に撃たれた事を相当根に持ってると思われるな、キアヌ。

まあ、そんなテキトーに決めた判断なので、前任者(ジジイ)の「人間は野蛮だが時に素晴らしい。この星で過ごせて良かった」という感想と、「血は繋がってないけど親子愛」みたいな感じのありがちなヤツを目の当たりにしたのと、バッハの音楽聴いて「ビューティフォー」とか言って見たりしたので気分がコロッと変わり、「やっぱり攻撃するのやめようよ」てな事をでっかい球体に嘆願しに行きます。まあ、予告編で見たとおり攻撃は開始されてて、ゴート(蚊柱モード)の大暴れでトラック1台とスタジアム1個がすでに藻屑と化してるのですが。
(ちなみにこの映画の数少ない派手でスペクタクルなシーン、全部予告編でやっちゃってます

キアヌは蚊柱の中をなんとか球体まで辿り着き、大暴れしていたゴート(蚊柱モード)は膨大な量の死骸の山となり、でっかい球体は去っていきます。画面暗転。スタッフロール。投げっ放しで終―――――了――――ッ!!

地球の被害は人間数人と、でっかい球体に吸われてどっか行っちゃった生物達と、数時間だか数十分のエネルギー、そしてハカセのスーツ(←キアヌが着たまま帰りやがった)。
さらに、後に残されたのはゴートの死骸。宇宙人、地球汚して帰ってますが。救いに来たのと違うのかあんたら。


長々と書いたが感想はこの一言で充分だ。「第2の『インデペンデンス・デイ』」。

金返せー! コン畜生―――――――ッ!!


予告編の作り方と宣伝が上手いのはある意味で罪悪ではないかと思う。

























なお、この映画観賞による今年の俺内ベストムービーの変動はありません。
ワーストムービーを『ブラインドネス』と争っています。

やっぱり宇宙人侵略モノの映画はマーズ・アタック!に限るね。
タグ:
posted by ImpactDrill at 08/12/20 11:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映像

2008年12月24日

惑星ベース

Planet Soldier(惑星戦士) JB OT/M-W
2chの安ベーススレ用のレポートとして書いたんですが、なんつーか、随分とアレゲなネタ分が豊富なベースで、ちょっと盛り上がったので正式なコンテンツにしました。

まあ、初心者向けではないわなー。
posted by ImpactDrill at 08/12/24 17:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 楽器

2008年12月29日

えすえふ

『地球が静止する日』の、もうどうでもいい感想を自分で読み返して、ふと思ったんだが、SFのほとんどの骨格部分って藤子F先生(主に『ドラえもん』と『SF短編集』)と、星新一がやっちゃってるんじゃないかと。
(もちろん原作の『地球の静止する日』は、そのお二方がご活躍するより前の作品ではあるんだが)

今でも宇宙人侵略モノで一番恐い(というか、ヤな話)のは『ひとりぼっちの宇宙戦争』(藤子F)だと思うし、最恐の「世界が終わる話」は『午後の恐竜』(星新一)だと思っておりやす。
未読の方はぜひご覧の程を。かなりイヤな気分ななれます。


そんな訳で、最近は「らき☆すた」だの「もやしもん」だの「ひだまりスケッチ」だの、基本的に何も起こらないまったりしたマンガばっかり読んでおります。
「かりあげクン」やら「フリテン君」やら「釣りバカ日誌」に辿り着くまであと5年くらいでしょうか。いやさすがにそれはないか、全然萌えねえし。
posted by ImpactDrill at 08/12/29 05:26 | Comment(0) | TrackBack(0) |

2008年12月31日

おおみそか

訳あって帰省をせずに1人で年越しをすることに。

起床は16時(←いきなりダメ過ぎ

「第九」聴いてみたり(テレビもラジオも無いが、CDで持ってる)。
蕎麦食ってみたり(日清のお湯入れて三分の奴)。
おせち用意してみたり→おせち
↑おせち(?)は99円ショップにて購入。あとはカマボコと栗キントンがあれば私的にはおせちフルコンプなんですけど。
「スゲーッ爽やかな気分だぜ。新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のよーによぉ〜〜」的な気分を味わうために洗濯してみたり。

Linuxの再インストールを始めようとネットワークインストールを開始したら、intelのネットワークカードを認識しなくてベース部分しかインストールできなかったり。
仕方ないのでDVDのISOイメージ×4をダウンロードしてきたら、DVDのメディアが見つからなかったり。
DVD-RWだけ一枚だけあったり。
とりあえずDisc-1を焼いてみたり。←今ここ

唐突に、良いお年を。何時の間にやらあと6分しか残ってないけどな。
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posted by ImpactDrill at 08/12/31 23:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記