というわけで、私の大好きな映画。まずは邦画、実写編でございます。
- ゴジラ (本多猪四郎・円谷英二 1954)
- それまでイベント的映画しか見ないタイプの普通の人だった私を変えた、記念碑的作品。いや個人的にだけど、日本映画界にとっても記念碑的作品だった事は間違いないでしょう。
それからこのシリーズが50年以上も続き、シッポ抱えて空飛んだり、息子が産まれてぬいぐるみそのものが登場する映画が公開されたりするなんて、当時の人は夢にも思わなかっただろう。 - 用心棒・椿三十郎 (黒澤明 1961, 1962)
- 「生きる」も「隠し砦」も「生きものの記録」も「七人の侍」も好き。
しかし、とことんまで面白さを追求したこの二本の映画にはとても敵わない。大好きだ。
あと、たのむから黒澤映画のリメイクとかしないで下さい。お願いだから。 - 太陽を盗んだ男 (長谷川和彦 1979)
- もしも、原爆を作ることが出来たら、一体それをどうするのか。この映画の主人公の理科教師はこれと言ってすることがなく、プロ野球のテレビ中継を試合終了までやれ、ストーンズを来日させろ、と確固たる目的の無い空虚な欲望を云々……
などと当時のシラケ世代(←合ってますか?)と絡めて語られてしまったりするこの映画ですが、とにかく面白いんす。小難しい心理学なんぞどうでも良く、とても面白い娯楽映画です。
黒澤明の映画もそうなんだけど、すげえ面白いのに難解だと思われてる映画が多いのは実に惜しい。 - ガメラ2 レギオン襲来 (金子修介・樋口真嗣 1996)
- この映画が出て一番嬉しかったのは、やっと特撮マニアでない普通の人に勧められる怪獣映画で登場したってことだ。
(上記の、初代『ゴジラ』も勧めたいんだけど、白黒ってだけで敬遠する人もいるからね)
冷やかし半分で見に来ている観客が草体を破壊するシーンで息を飲み、静寂に包まれた映画館にガメラの足音が聞こえた瞬間……何故か「見たか! すげえだろ!!」と自分で作ったかのような誇らしげな気分になったものです。
なお、私はこの作品を映画館で7回観賞しました。飽きないんだよなあ、札幌の草体炎上も、仙台消滅も、ガメラ復活も、巨大レギオンの容赦ねえ攻撃も、ラストのアレも。何もかも、素晴らしい。 - DEAD OR ALIVE 犯罪者 (三池崇史 1999)
- 恐ろしくスタイリッシュで残酷。そして一回でも見た人は二度と忘れられない日本映画史上に残る結末。
できるだけ事前情報を入れずに見て欲しいので、多くは語りません。いいから見てください。とにかく。 - ジュブナイル (山崎貴 2000)
- ゴジラが死に、ガメラが最後の闘いに挑み、次に出てきた特撮映画は……スマップの奴が主人公だとぉ!なめてんじゃねえ!!
などと思っていたのも今は昔。香取慎吾の役柄も演技も良かった。山下達郎の主題歌も素晴らしかった。プレステのコントローラでロボットを操縦して戦闘! あああああ、なんで映画館で見なかったんだよ俺。
なにより、藤子・F・不二雄で育った人間の心に響くストーリー。泣ける。
唯一の難点はDVDの値段が高いことか。邦画はみんなそうだけどね。
次回は洋画のジャンルムービー編の予定です。なんで小分けにするかと言うと、6〜10作しかくるくるウィジェットで使えねんだ。